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- .chapter ご紹介
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- .section モーフィングソフト DolphMorph・試作版
- 「モーフィング」という画像処理技法があるのをご存じでしょうか。
- 2枚の静止画像をもとに、一方から他方へなめらかに変化していくような
- アニメーションを、コンピューターの計算により自動的に作成するという技法です。
- マイケル・ジャクソンのMTV、映画「ターミネーター」、最近ではカレーの
- CMなど、けっこういろいろな所で使われている技法なので、
- ご覧になったことのある方も多いと思います。
- この技法を用いれば、たとえば人の顔と動物の顔の2枚の画像を用意するだけで、
- 人から動物へのなめらかな変身のアニメーションを作成したりすることが
- できます。
- この「DolphMorph(ドルフモーフ)」は、モーフィングによるアニメー
- ション作成をTOWNSで行うためのソフトウェアです。
- TOWNSのモーフィングソフトといえば、富士通から発売されている「LiveMorph」、
- フリーソフトウェア&シェアウェアの「もふもふ」(まさまさ氏の作品)が
- 有名ですね。今回発表するバージョンはまだまだ未完成な試作版なのですが、
- これら先達に匹敵するモーフィングソフトに育てたいと思っています。
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- .section DolphMorph でできること
- DolphMorph でできることは、大まかに言って「モーフィング」「変形アニメ作成」
- の2つです。
- 「モーフィング」機能では、2枚の静止画像をもとに、
- その間をなめらかに変化していくアニメーションが作成できます。
- なおこのとき、別の静止画像を背景として合成することができます。
- 「変形アニメ作成」機能では、1枚の静止画像をもとに、
- その画像そのものがなめらかに変形していく
- アニメーションが作成できます。このときも、モーフィングと同様、別の静止画像を
- 背景として合成することができます。
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- .section DolphMorph で読み込み・保存できるファイル形式
- 静止画像として読み込むことができるのは、あらかじめ作成しておいた
- 3万色 TIFF ファイルです。扱える画像の大きさは自由で、メモリ容量の許す限り
- 大きな画像が扱えます。
- 作成したアニメーションは、複数の3万色 TIFF ファイルとして保存することが
- できます。たとえば10コマのアニメーションを作成した場合、
- ANIM000.TIF ~ ANIM009.TIF の10個の TIFF ファイルとして
- 保存する、というように。
- これにより、たとえば動くざんすシステムのMOVRECなどを
- 用いて、簡単に動画ファイルに変換できます。(できればMOV形式ファイルとして
- 直接保存できるというような機能を用意したかったのですが、
- 今回の天晴CDには残念ながら間に合いませんでした。)
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- .section EAST氏と私の合作です(^_^)
- この DolphMorph のモーフィング処理の核アルゴリズムは、
- EAST氏によって考案・プログラミングされたもので、
- 微分方程式の数値解を求めるときの方法を平面画像の変形に応用したものです
- (現在のバージョンでは、まだまだこのアルゴリズムを有効に活かし切れていない
- と感じていますが……)。核アルゴリズム以外の、
- ユーザーインターフェース処理を私が作成したので、このソフトはEAST氏と
- 私の合作ということになります。
- 初めて使うGUIライブラリに悪戦苦闘しながらも、
- なるべく直観的にわかりやすく、かつ見た目にカッコよくなるよう
- 心掛けてみました。LiveMorph のレビュー記事でエラそうなことを
- 言ってしまった手前、どうあっても LiveMorph より分かりやすい
- インターフェースを作らなくてはいけなくなってしまったのですが(笑)、
- いかがでしょうか…。
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